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「中華全国工商業連合会」訪中報告 2015.08.03

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中華全国工商業連合会
会見主催者:連合会副主席 安 七一 先生

■安副主席:
本日、ここに三浦会長が、全国工商業連合会にお出でくださいました事を、心より歓迎致します。ただ当連合会の王欽敏主席が、かねてからの予定で海外に出張中です。その為に副主席である私と、連合会連絡部の馬部長が中心になって、出来る限りの対応をさせて頂きます。三浦会長は、中国の古くからの友達です。ですから、中国では、大変有名です。かつて上海の浦東国際空港の開発を、当時の上海市長であった汪道涵先生に提案されたのも、三浦会長だった事も聞いています。早い話が今日の上海の大変な発展も、つまりは三浦会長に依るところだと言うわけです。日中間の企業レベルでの交流にも多くの貢献をしており、数え上げたらキリが有りません。私からは、全国工商業連合会について御紹介させて頂きます。この会は、中国の民間企業同士の交流、およびその技術交流を促進する目的で作られた組織です。勿論、全国的規模の組織から成り、傘下に 3394ヶ所の支部、その各々の下に 390万社の企業会員、さらに 380万社にのぼる団体会員。トータルで 800万社の民間企業と繋がっています。いずれにしても、今回の三浦会長の訪中を機会に、日本と中国の企業間での様々な交流が進む事を、強く期待しています。

■三浦 一志:
丁重な歓迎を頂きまして、心より御礼申し上げます。30年近く前から、汪道涵先生の知己を頂いた結果として、上海の経済発展の凄まじさを見て来ました。そして今回は、北京を中心とした京津冀協同経済発展の構図・構想が見える気がします。多分これからは、開発の速度は上海での経験・実績の数倍になると思います。私個人だけでなく、世界中の人が同じ様に見ている筈です。昔からの私と中国の関わりを、汪道涵先生の日本事務の補佐の立場から見ていて下さったのが王行虎先生です。そして今回、このような思いも掛けぬような得難い機会を作ってくれたのが、王先生と言うわけです。一緒に中国に関わっていけることを、私は心より喜び、同時に張り切っています。遣り甲斐が有ると信じているからです。日本は様々な問題や課題を抱えながらも、何とか乗り越えて頑張っている国です。若い伸び盛りの時代はとっくに過ぎてしまいました。しかし逆に成熟した部分、磨きこまれた技・匠の世界が、今の日本の誇りです。大企業は何処の国も同じだけれど、世界に飛び出して行っています。しかし中規模企業や小企業は簡単には、海外には出れません。多くのリスクに耐える力が弱いからです。資金的にも、販売力からも単独はリスキーなのです。しかし、技術力は一流です。多分、世界全体のレベルから見ても、日本の中小企業の技術力は群を抜いています。しかしこのままでは大きな未来は無いと見て間違いないと思います。「もったいない」と言うのが、正確な表現だと思います。どうしたら良いのか?簡単です。外に出て行けば良いのです。直接動けないのなら、外国の会社と組めば良いのです。得意な分野はたくさんあります。医療の世界、限りなく広い成長分野です。常に進歩しているから、何処から始めても最先端技術を習得出来ます。医療機器、病院管理システム、介護システム、そして医薬品、サプリメントなどなど。材料科学とバイオ技術の結合、勿論、日本得意の環境改善技術、さらには農業技術の新展開も見られます。旨いけど高い日本の米が有名ですが、その高い米の数倍の値段の米が出来ました。抜群に健康に良い、糖尿病に良い米と言われています。

■安副主席:
三浦会長の日本の企業、特に中小企業や大学研究に対するご意見は大変参考になりました。私共中国では、ここ30年間の経済は高度成長を遂げてきました。しかし、技術開発はまだまだで、一部の技術を除けば世界で中レベルと思っています。特に民間企業は、全国で1,800万社あり、その完全な民間資本の企業は1,500万社となっておりGDPの約60%、就職率80%と貢献しているものの、付加価値の低い産業が中心となっております。最近の中国は、ユーロ安やヨーロッパ経済の低迷などで、ヨーロッパへの進出が著しくなっております。しかし、私は隣国同士である日中の技術交流や共同研究を進めるべきと考えております。それは、文化の同一性や近距離による各種コストが下げられるからです。ただ、今までの中国は、日本企業と連携するコミュニケーションの土台がありませんでした。先程、三浦会長がお話しされた中小企業などの技術を含め、中国が欲しい技術と日本が中国に提供出来る技術をリストアップするホットラインが必要ではないでしょうか。王副会長の中国民営経済合作商会は、中国サイトの窓口組織となります。この商会の会員には、世界トップ500企業・中国トップ500企業、さらに民間トップ500の企業も多く、今現在、おおよそ30種の産業が加入しております。更には、国際技術移転センターも設立されておりまして、人材面では、中国の経済貿易大学と連携して、EMBAの教育も実現し、毎年100名の民間企業経営者を養成しております。これらの組織や機能を活かし、日本の技術レベルに対応して交流することが可能と思います。

■武 国樑 秘書長:
政府ベースでは日本の観光庁や中国の観光局と繋がっていますが、メインは民間ベースです。日本の各都道府県や観光振興協会と共に地方の観光事業を推し進めていますよ。その中で問題に感じているのは、中国語を話せる立派なガイドさんが少ないという点です。日本側と協力しどのようにガイドさんを育てていくのかが今後の課題ですね。観光分野以外では、医療分野、特に美容整形が今後有望になるのでは?と感じています。

■三浦一志基金会会長:
今お話ししたことを是非当基金会と行っていきましょう。
貴国際交流センターの日本事務所を私の新宿オフィスに置きませんか?

■ 安副主席:
ありがたいお話です。是非そうさせて下さい。
三浦会長、本日は誠にありがとうございました。心より感謝しております。

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「中国全国人民代表大会常務委員会」
前副委員長 蒋正華  2015.08.01

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中国全国人民代表大会常務委員会 前副委員長蒋正華 訪問
会場:中国人民政治協商会議 会議室

■蒋 先生 理事長:
三浦会長、ようこそおいで下さいました。お目に掛かれるのを楽しみにしておりました。 早速ですが、本題に入らせて頂きます 。 中国でビジネスを行う場合、科学者や技術者の認定を必ず受けておく必要があります。私が理事長を務める研究会は、中国におけるあらゆる分野の有名な学者・中国科学院の院士・工程院のトップ技術者全てが名を連ねており、文化・経済交流のいずれもスムーズに事を運ぶことが可能ですので、基金会に協力出来る分野は非常に広いと考えております。当研究会と貴会で契約を交わせば、定期的にシンポジウムやセミナー、技術交流会を開くことが可能となるでしょう。また、隣に座っている陳氏は投資家でもあるので、そういったプロジェクト開催にあたり大きな力を発揮してくれることと思います 。

■王副会長:
蒋正華先生のもう一つのキャリアとしまして、全人代副委員長を歴任しておりますので、日本の衆議院副議長と同じ格で、現役の総書記・首相との関係が近いことが挙げられます。必要であれば、李克強総理などに我々の構想案を直に伝えることも出来ますよ。

■蒋 先生 理事長:
つきましては、意見交換の上色々とご協力させて頂けませんか。三浦先生には以前にも増して頻繁に北京へ足をお運び頂ければと存じます。いつでも大歓迎致します!

■三浦一志基金会会長:
こちらこそお忙しい中お時間を割いて懇談して頂き、非常に感謝致します。
これから先生を通じて具体的な交流を色々進めていきたいと思います。

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